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東郷平八郎―近代日本をおこした明治の気概
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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連綿たる武士道
「小村寿太郎」「東郷平八郎」「乃木希典」は著者の三部作と言えよう。これらの英雄は言うまでもなく日露戦争という同時代に生きたが、著者の三部作では、ほとんど重複することなく、それぞれの英雄の気概が余すところ無く、力強く描かれている。
多くの日本人が宗教にあまり興味を示さないのは、自分もこのようになりたいという生き方の規範を宗教の中には見出すことができないからであろう。
しかし、自分がどのような人間になりたいかを考えると、それらがすべて武士道のなかにあることに気づく。日本人の生きる規範や美意識の中核、つまり、勇気、潔さ、覚悟、情(なさけ)、謙譲、質素,修養などのどれもが、武士道と重なっている。
武士道は武人の規範として自然に醸成されたものであり、一人の賢者が唱えて弘めたものではない。また商人も百姓もこの規範を共有してきたのであるから、特に「武士道」と呼ぶ必要はなく、日本人の理想のコンセンサスであると言えよう。
戦前までは多くの家庭で、日露戦争の英雄を通して具体的に子弟を教育し、学ぶ側はほんの一世代、二世代前に実際に存在した英傑達を目標にしてきた。日教組支配の教育の影響か、英雄の話で教育やしつけをすることが絶えてしまった。かく言う私も日露戦争の英雄については名前程度しか知らなかった。しかし、英雄は大人にも必要である。人生経験を少しばかり積んだ年齢になれば、改めて身の処し方、残りの人生などを考える上での糧となることは間違いない。
展転社
乃木希典―高貴なる明治 乃木大将と日本人 (講談社学術文庫 455) 日本を護った軍人の物語―近代日本の礎となった人びとの気概 史論 児玉源太郎―明治日本を背負った男 秋山好古―明治陸軍屈指の名将 (PHP文庫)
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